このボランティアリーダーと語る地域社会の授業で学んだことは講義をしてくださった講師の方々の分だけあるが、この授業全体を通して学んだことは、多種多様な事柄から共通の考えを見つけ出したり、関連性を見出したりする、気づきや考えることに対する楽しさである。
たとえば、経営学で具体的な企業をもとに説明されていた生産方式が、社会学でジャスト・イン・タイム方式という用語として登場したとき、瞬時にそれが同様の内容を表していると気づいた時のうれしさや、社会学の本を読んでいて、ある事象が心理学の用語で説明できるのではないかとその関連性について考えるときの楽しさが、この授業を毎週受けることで感じることができた。その対象は知識に関してのみならず、講師の方の考え方に対しても同様で、同じようなことを言っているけれどここが違うな、というところや、言葉は違うけれど言いたいことはこうだろうな、と気づいたり考えたりすることでさらにそれぞれに対する理解が深まった。
また、最後の授業で中村文昭さんも重要であると推していた「アウトプット」に関して、特にこの授業はほかの授業と比べアウトプットを自然と促す内容が多かった。専門知識の伝達としての授業ではなく、個人の経験、教訓的な内容の伝達としての授業が主だったため、内容も身近で伝えやすく、自然とアウトプットの形がとれた。
自分がアウトプットすることの大切さを学ぶ中で、今私が心がけていることは、人の話に真摯に耳を傾ける姿勢を身に着けることである。この授業の中で講師の方々の話を聞いていると、自分も含めた何かのためになることをすることが重要な行為として話されている。そこで私は、人の話を真剣に興味を持って聞くことで相手のアウトプット行動を促し、自分も感情的にならずに落ち着いて人の話が聞けるようになることを現在の目標としている。話を聞くだけの行為だが、自分のその時の気分や状況の変化によって態度を安定させることが難しく、自分も相手も快く話ができたためしがまだほとんどない。大学生活の中でこれは本当に身に着けたい姿勢であるため、あきらめずにこれからも心がけるようにしたい。
この授業ではボランティアの在り方や取り組み方も多く取り上げられてきたが、実際にボランティアに参加した機会が1,2回ほどしか取れなかったため体験的に学ぶ機会が少なかったのが心残りである。しかし、講師の方のお話を通して事前に情報を得ておくことや、辞めるときにもしっかりとした姿勢が必要なことなど、ふらふらとしたボランティアに対する姿勢を見直すことができた。そして、数度のボランティア活動では、しっかり人と交流を持つことができ、ボランティアを通して人のためになることをするやりがいも学べたと感じる。
ここで学んだことは、どれも将来のために活かすことができるだけでなく、今の自分がどう行動するかで、その行動次第ではすぐにでも新しい変化をもたらすことができるものであると思う。私が実際の行動に移しているのはまだ受動的な性質の強いものであるが、少しでも自分の変化が感じられるとどんどん次に進めそうな気がする。ゆっくりだが、私は私のペースで進んでいこうと思う。
「多種多様な事柄から共通の考えを見つけ出したり、関連性を見出したりする、気づきや考えることに対する楽しさ」に私も共感します。
返信削除これからも活動に参加して気付きを増やしていきたいですね。
(保健学科看護・入口幸子)